岐阜県(鮎県)にしかない少し変わった条例

ギフチョウ保護条例(飛騨市)

「自然」と「人」、「人」と「文化」、「人」と「人」それぞれの出会いの中に感動が生まれます。

 

第7条(罰則)
市長の許可なくして保護区域における捕獲等をした者又は第3条の規定による許可に違反した者は、捕獲等の品目を押収するとともに次により過料に処することができるものとする。

 

(1)ギフチョウの採取5羽未満 10000円以内
(2)ギフチョウの採取5羽以上10羽未満 25000円以内
(3)ギフチョウの採取10羽以上又は卵、幼虫、さなぎ、カンアオイ等の採取 50000円以内

 

本州の内陸部を中心に羽ばたく蝶

薄黄と黒の縞模様をベースに、青・赤・橙色の斑紋を持つ鮮やかな羽が特徴的なギフチョウは、アゲハチョウの原始的な姿に近く、日本にしか棲息しない固有種の蝶。岐阜県の昆虫研究者が初めて正式に学界に報告したことから、「ギフチョウ」の名が付けられました。

 

羽の色や模様をヒントに名付けられる蝶が多いなかで、県名を冠した例は珍しいでしょう。そんなギフチョウ、岐阜県の県境なんて知りませんので、もちろん岐阜以外の場所でも飛びまわっているわけですが、とはいえ棲息地は非常に限られています。

 

広くミカン科の植物を食草にできるアゲハチョウの幼虫と違い、ギフチョウの幼虫が食べられるのは、基本的にカンアオイの葉だけ。そのカンアオイは草原や雑木林に育つ植物で、人工的な針葉樹林では枯れてしまうそうです。

 

しかも花が地味で、虫が寄ってきて花粉を運ぶでもなく、種は近辺に落ちるしかありません。運がよくて、アリが運んでくれる程度。一説には、カンアオイが1キロ離れた場所に子孫を残すのに1万年かかるとの試算も。

 

そんな植物と運命をともにするギフチョウですが、それでも逞たくましく命をつないでいます。採取禁止の行政罰と同じくらい、ギフチョウとカンアオイが元気に棲息していた環境を残し続ける努力も重要です。

 

家庭の日を定める条例(岐阜県)

1967年から、岐阜県では毎月第3日曜日を「家庭の日」と定めています。全国的にも、同じように家庭の日を定めている自治体は少なくありませんが、岐阜では早い段階で導入していたそうです。その割に、一般家庭にほとんど浸透していないのが悲しいところです。

 

この条例の2条2項には「家庭の日には、家族みんなが話し合い、楽しみ合い、協力し合うように努めるものとする」とあります。その営みは、月に1度じゃ少なすぎるかも知れませんね。

 

安心して子どもを生み育てることができる岐阜県づくり条例(岐阜県)

 

「です・ます調」の丁寧語で条文が記された、家庭の子育てを推進する条例です。

 

その6条3項では、毎月8の付く日を、保護者が「早く家庭に帰る日」と定めているのが特徴的。岐阜県は若干、県民のプライベートに踏みこみすぎの嫌いがありますね。

 

むしろ、従業員を「早く家庭に帰ヽすヽ日」として、企業の側に努力義務を課すべきではないかとの印象を受けます。

 

交通ママさん設置要綱(本巣市)

交通安全に理解と熱意をもつ市内の女性が「交通ママさん」として活動し、街頭での指導や交通安全に関する教育などを行いながら、安全なまちづくりを推進してもらおうという目的の要綱です。任期は1年の非常勤みたいです。

 

「交通ママさん」を「設置」するという、表現の違和感がぬぐえませんが、行っていることは素晴らしいと思います。

 

しかし、もし「交通ママさん」に男性の志願者が現れたなら、どうするのでしょう。男女共同参画の観点からは難しいところです。

 

広報「根っこ」発行規則(高山市)

農業共済について普及させるため、必要な事項を周知させるなどの目的で、隔月で発行される広報だそうですが、思い切った題名にベタ惚れです。

 

農作物にちなみ、農家同士のネットワークを象徴するとともに、地に足のついた力強さも、広報「根っこ」から感じ取れますね。


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